月: 2026年2月
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インサイド・ブルー 第一話
鏡に映る自分を見る。腰まで伸びた黒髪、これといって特徴のない中肉中背の身体。二十代後半にもなって、私は薄暗いシ…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 エピローグ
東京の私立大学、サークル棟の四階。 無機質なコンクリートの壁に囲まれた一室で、**真壁 航(まかべ わたる)*…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 最終話
二月の終わり。真壁航は、東京のビジネスホテルの窓から、見知らぬ街の煌びやかな夜景を見下ろしていた。 この一年、…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第10話
九月一日。夏休み明けの最初の日。 それは、地域歴史調査同好会において、真壁航が「部長」として部室に足を踏み入れ…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第9話
八月後半。うだるような暑さの中、二人は県内でも端の方にある「大遠山(だいとおやま)ドリームランド」を訪れていた…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第8話
七月。期末テストが終わり、航の引退まであとわずかとなった夏休み初日。 蝉時雨が降り注ぐ中、二人は深い山道を歩い…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第7話
四月。桜が散り、新緑が芽吹く季節。 航は三年生に、陽葵は二年生に進級した。部室の窓から見える校庭は、新入部員を…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第6話
自覚した恋心は、陽葵(ひまり)にとって劇薬だった。 あれほど猪突猛進だった彼女が、バレンタインデーまでの二日間…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第5話
二月十二日。バレンタインデーを二日後に控えた一年B組の教室は、甘ったるい浮ついた空気に包まれていた。女子たちの…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第4話
十二月二十三日。世間はクリスマス・イブを目前に控え、街路樹は青や金のイルミネーションで彩られていた。 しかし、…