馬鹿のKPI

KPI今となってはビジネスには欠かせない言葉だ
Key Performance Indicatorの略称で
簡単にいうと目標達成のためのものさしといったところだ

例えば新聞勧誘の契約の仕事があったとする
新聞の成約は平均的に話しを聞いていもらった人の5人に一人契約してもらえる
訪問した人の5人に一人が話しを聞いてくれる
訪問したい家の10件に1件が在宅している
とすると単純掲載1件の成約には250件訪問する必要がある
こうやって目的達成のための行動を数値化するのがKPIだ

目的達成のための指標を図る方法として
以前より存在しているビジネスの手法だ
これだけ聞くとKPIを設定している会社は
計画的にビジネスを動かしている会社のように思える
だがこの件には一点起こし穴がある

その欠点というのが、そもそもの手法が誤っていると
誤った手法の件数だけをカウントし
どんどん非効率に進んでいくというものだ
例えば上記の例をとってみると
契約をしてもらえるのが話を聞いてもらった人の10人から1人に変わったとする
この時色々なことが考えられる
担当の人の営業力が落ちてきている
時代柄新聞を必要としている人が減ってきている
訪問按配という営業手法を毛嫌いする人が増えてきた
ぱっと想像の世界だけでも多くの要因が想像できる
しかしブラック企業の馬鹿経営者にはこれがわからない
自分の若い頃はその手法で成功してきたから
それがいつまでも通じると思っている
できないのは従業員の根性が足りないからだ
上記の例で言えば500件訪問するようにすればいいと考える
一般的にKPIとは常に変わり続ける
その大前提が抜けているとKPIという手法自体は優秀な手法とは言い切れない

もしあなたがブラック企業を避けたいと思うのなら
これからする仕事のKPIを訪ねてみるといい
その上で5年前のKPIも聞いてみるといい
もしその二つに違いがなかったとしたらその会社はまちがいなくブラック企業だ
5年前と現在ではまちがいなく社会は変わっている
その違いをうけいられない会社はいずれつぶれる運命か
つぶしても買わないから荒稼ぎしようという会社だろう

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