昔話

昔、昔あるとことろにチンネンとボクネンという小坊主がいました
チンネンは非常にコミュ力が高く寺のだれともうまくやっていました
ボクネンは非常に勤勉家でしたが、寡黙で他の坊主とはうまくいっておりませんでした

ある日のこと寺の和尚がチンネンに他の人には教えていないお経を教えだしました
これを見たボクネンが和尚にいいました
自分のほうがチンネンより勉強している
難しいことをやるのであれば自分のほうが先だろうと
これ聞いた和尚がボクネンに語りました
一見チンネンは真面目にやっていないように思えるかもしれないが
チンネンは多くの坊主と常に情報を交換し
幅広く知識を持っている、決して書物から読むものだけが知識の全てではないと
これを聞きボクネンは自分の過信が恥ずかしくなりました
そしてそれを機に周りの人間とも交流を取るようにしました

それから数十年の月日がたち
チンネンは修行した寺の和尚に
ボクネンは寺の宗家の本寺に移動となり、上級の僧侶になりました
そんなある日ボクネンがチンネンの寺に説教に訪れました
その日の夜、久しぶりに会った二人は
般若湯を酌み交わし昔話に花を咲かせました
その中でチンネンぼそりともらしました
昔自分はボクネンに嫉妬をしていたと
自分もたくさん修行をしたつもりだったが宗家にいくことはできなかった
今でも立派にやっているボクネンを羨ましく思う
それを聞いたボクネンもいいました
チンネンは地元の人に愛されて多くの人を救っている
それに対して自分は狭い世界でだけ限定してしか
千恵を反映させることができない
あなたのことを非常に羨ましく思うと
二人はお互いの話を聞き笑いあいました

その後二人は自分の行き方に自身をもちすばらしい僧侶として生きました

 

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