ドラえもんで有名な藤子・F・不二雄の作品エスパー魔美です。
主人公の女子中学生が急に蝶野力に目覚めそれを正しい方向に使っていこうとする作品
パッと考えると今でこそすごい人気が出そうな設定だがリメイクの話は全く聞いたことがない
一応2002年にNHKで実写ドラマ化されているが、今こそネットフリックスあたりでリメイクをしてくれないかと思う。ロリコン志向の強い現代で非常に刺さる作品となるだろう。
それとも流石に中学生のヌードモデル設定が厳しいのだろうか?
この巻でも、他の巻同様に一話完結型の、起承転結のはっきりした作品が掲載されている。
藤子・F・不二雄らしく、ある程度勧善懲悪で、きれいに話がまとまった作品ばかりだ。
その中で今回の巻で一番気になる話は一番最後に掲載されている「サマードッグ」という話が心に残る。簡単にいうと野良犬問題に対して、超能力で立ち向かうという、昭和で大きく社会問題になった事件で、他の漫画でも似たような話をよく見かける。
そして、どの漫画でもほとんど同じような落ちなのだが、個別の問題は解決するが、この社会問題自体はとめることができなかったという落ちである。このエスパー魔美でも同じような落ちで終わるのだが、現実には環境省のデータでは、野良犬の駆除件数は、昭和後半から平成にかけて大幅に減少をしている。こういった様々なメディアで問題定義された結果が実を結んだのであろう、もちろんゼロになることはないが、すでに大きく改善されている、こいった歴史の動きを見るうえでも今こそ読んでほしい昭和の名作といえるだろう。