江戸前の旬 66 さとう 輝 九十九 森 

銀座で寿司を営む柳寿司の3代目が日々営業行う、人情もの寿司物語、30年近い連載を続けているが、そこまで有名ではない長寿作品です。
この作品の面白いところは、何点かありますが特に注目いただきたい点は長寿連載ですが、連載中の都市の流れ方が現実の年齢とリンクしており、実際にマンガの中のキャラクターが成長しているとともに、当時の時代背景を思い出させるのが非常に魅力的です。

この66巻は2012年当時に掲載された作品が収録されていますが、その中で一番注目する話は「サンマの握りずし」でしょう。ご存じのとおり、現在2023年の秋には、サンマは不漁かつ、他国でもサンマの需要が上がっており、価格上昇とともに、市場に回るサンマの品質も非常に悪くなっています。50巻でもサンマの話があり、どちらでも、安く人気のある魚として扱われていますが、現状のサンマの状況が続くと、サンマは世間に見向きもされない魚に代わっていくでしょう。この巻ででてくる、イワシももとは大衆魚でしたが、年々価格が上がり品質が落ちてきていると聞きます。イワシは種類が多いため一概にわかりにくくなっていますが、サンマは現時点では種類がないと思っていますが、そのうちサンマに似た魚がサンマとして店先に並ぶ日も遠くはないのかもしれません。

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