第三野球部のむつ先生による偉人伝です
いわずとしれた梅毒治療のきっかけをつくった偉人野口英世の歴史を
ほぼノンフィクションで描いています。
また、途中で打ち切られることなく続いているため
実際の野口英世人生がしっかりと書かれていますが
こういった偉人伝らしくかなり聖人として描かれているため
節々でちょっと人物描写に無理があったり、理解できないシーンがあります。
世間的には野口英世といえば幼き子頃におった
手の事故というハンディキャップを乗り越えて
世界的研究家になりあがった人物といわれており
ひたむきな人物像がイメージで強いと思われていますが
実際には自己顕示欲の強い金遣いが荒く、
思い込みの激しい人間だったといわれています。
野口英世が飲んだくれるシーンが多々描かれていますが
その中で借金まみれだった描写はほとんどありませんでした
特に見所としては
野口英世が若い頃に偶然であったフレクスナーというアメリカの研究家が
社交辞令でアメリカにきたら一緒に研究しようという言葉を真に受けて
実際にアメリカにいってしまうが
当然社交事例ないのでフレクスナーは野口のことすら覚えていないというエピソード
野口が日本の研究所で働いているときに
酒代ほしさに研究所所有の非常に高価な研究書を売りとばす話
野口が遊郭に入り浸る話
こちらがなかなか面白く描かれています
まさに新解釈に偽りなしです。