カテゴリー: 小話
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第9話
八月後半。うだるような暑さの中、二人は県内でも端の方にある「大遠山(だいとおやま)ドリームランド」を訪れていた…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第8話
七月。期末テストが終わり、航の引退まであとわずかとなった夏休み初日。 蝉時雨が降り注ぐ中、二人は深い山道を歩い…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第7話
四月。桜が散り、新緑が芽吹く季節。 航は三年生に、陽葵は二年生に進級した。部室の窓から見える校庭は、新入部員を…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第6話
自覚した恋心は、陽葵(ひまり)にとって劇薬だった。 あれほど猪突猛進だった彼女が、バレンタインデーまでの二日間…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第5話
二月十二日。バレンタインデーを二日後に控えた一年B組の教室は、甘ったるい浮ついた空気に包まれていた。女子たちの…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第4話
十二月二十三日。世間はクリスマス・イブを目前に控え、街路樹は青や金のイルミネーションで彩られていた。 しかし、…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第3話
八月。地方都市の夏は、逃げ場のない湿気と蝉時雨(せみしぐれ)に包まれていた。 「部長! 止まらないでください、…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第2話
六月の上旬。梅雨入り前の、まだ湿り気の少ない午後のことだった。 「部長! 今日こそ、北の丘にある『お助け井戸』…
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蒼い地図の余白に、君が書き加えた明日 第1話
放課後の「地域歴史調査同好会」の部室には、西陽に照らされた埃が静かに舞っていた。 部長の**真壁 航(まかべ …
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テツコの家 初恋
十四歳。少年は、中学二年生という、背伸びしたい盛りと子供っぽさが同居する季節にいた。 彼には、最近よく放課後を…