世代格差

今の日本若者は不幸で、老人は勝ち逃げだとよく言われている
私は少しもそのように思わない
何故なら常に世の中は進歩しているからだ

一番の根柢でいえば現在は飢餓とはほぼ無縁の世界だからだ
貧しい家庭であってもよほどの家以外は三食食事を取っているだろう
今の段階の世代の子供の頃といえば
戦後間もないときで、その日食べるのも精一杯という家庭は珍しくなかった
食べれる食事も現在のようになんでも選べるなんてことはなかった
今は貧しいといわれている、ファストフードのハンバーガー、牛丼
これらはぜいたく品の中に入る食事であったろう
ジョジョの奇妙な冒険の台詞で
「最初にキノコを食べた者を尊敬する……
毒かもしれないのにな…… ただの幸運なバカがたまたま食べたら大丈夫だったのか…………?
それとも………飢えで追いつめられた必死さが切り開いた発見なのか?」
口に入るものなら何でも口にしなければ時代があったことを忘れてはいけない

土粥というものがある江戸時代に飢饉で
食べるものがないときに土を煮込んで
その栄養素をすすって食べたという記述が残っている
ある時代の将軍は鮭を食べて
この世にこんなうまいものが合ったのかと記している
おそらく現代日本人の8割以上が一昔前の天下人よりいいものを食べている

そこまで時代を戻さなかったとしても
例えば文化。一昔前であれば、皆が同じ音楽を聞いていた
選ぶほど曲がなかった時代だ
今であれば世界中の曲がほぼ無料で聞くことができる

映像もそうだ、今であれば一般的な動画サイトで
昔であれば一本何千円と払わなければ見れなかった作品が見放題
しかも時や場所を選ばない

技術進歩が一番目覚しいだろう
スマートフォン、今はほとんどの人が持っている
その機能に含まれるものは30年前で比較しても
ドラエモンの道具並みの性能をほこっている

TVも巨大薄型が当然40インチクラスのTVでも入手は難しくない
車は自動運転とまでいかなくても、バックモニタ、衝突防止装置
パソコンも破格の値段だ
エアコンはどこでもかかっているし、もっていない人も限られている
生活保護でもエアコンはもてる
情報インターネットの発展でとり放題だ
海外旅行も手軽にいける
誰もが権利を主張することができる

一昔前ではだれも体験できなかった贅沢をだれでもすることができる
現在の平均的な生活は当時の金持ちでもできない生活だ
この生活を送っていて現在の日本人に生まれて不幸だ
こんな時代に生まれたくなかったといっている人間は
おそらくどの時代にいっても生残ることができないだろう

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