湯けむり殺人事件

序章:非日常の終わり夜明け前の群馬の山奥は、濃い霧に包まれていた。旅館「山吹荘」の離れ、「岩清水」の部屋から漏…


神鳴くんはクールを装う 最終話

光に包まれ、元の世界に戻った俺は、一目散に葵の家へと向かった。 部屋に通されると、そこには、死の淵にいたことが…


神鳴くんはクールを装う 10話

茜が嫉妬の炎に狂い、殺意にも似た愛憎を向けてきた。俺は、今の茜には何を言っても通じないことを悟ったが、それでも…


神鳴くんはクールを装う 9話

日本最強決定戦という厳しい戦いを終え、家に帰った翌日。 俺は、ピカリスから今後の展望を聞かされた。 「世界大会…


神鳴くんはクールを装う 8話 

修学旅行から帰り、家でくつろいでいる俺に、ピカリスが興奮した様子で朗報を告げた。 「響! ついにここまで来たよ…


神鳴くんはクールを装う 7話

夏が過ぎ、秋が来た。修学旅行のシーズンだ。 俺たちの学校の今年の行き先は、北陸の古都、石川県・金沢だった。 「…


神鳴くんはクールを装う 6話

ロックマンを倒し、夏の訪れと共に、しばらくの平穏が訪れていた。 「ねぇ、響! 夏だし、海に行こうよ! 茜ちゃん…


神鳴くんはクールを装う 5話 

コンビバトルでの勝利から、しばらく平穏な日常が続いていた。 俺、神鳴 響は、この近辺の能力者はすべて倒し尽くし…


神鳴くんはクールを装う 4話

放課後、俺の部屋。 昨日、フォークダンスのバトルで俺に敗北した、炎の能力者『スカーレットデザイア』こと、赤羽(…


神鳴くんはクールを装う 3話

二度目のバトルから一ヶ月が過ぎた。 不良の三年生は、奇声を上げてゴミ捨て場に突っ込んだ後、数日学校を休んだだけ…


神鳴くんはクールを装う 2話

凄まじい爆発の後、静寂が訪れた。辺りに残るのは、焦げた土の匂いと、降り続いた雨の湿気だけだ。先ほどまでミュージ…


神鳴くんはクールを装う 1話

「おい、邪魔だって言ってんだろ! ベタベタすんな!」 俺、神鳴(かみなり) 響(ひびき)は、いつものように隣に…


六つのたいざい VerM

ケンは倒れ、その意識は闇に沈んだ。 マリは、サトウを振り返った。サトウの顔は、安堵と、マリへの絶対的な献身で輝…


365

聴:嘆きの振動 私は天使。人間たちが呼ぶところの、世界を調整し、魂の均衡を司る存在だ。 私の役目は、地上の**…


六つのたいざい

目を覚ました瞬間、激しい頭痛と吐き気が俺を襲った。喉が張り付いたように乾ききっていて、全身が冷たい。ここはどこ…