ヘウレーカ 岩明均

寄生獣の岩秋先生の歴史マンガです。
シラクサ包囲と呼ばれるローマ軍との戦いにおいて
鏡を使いローマ軍の軍船を燃やし追い返したとした逸話を基にした話を舞台にした
歴史戦争もの作品となります。
歴史的な考証はほぼ滅茶苦茶なフィクションとして受け止めてください。

この話のメインになっている「アルキメデスの熱光線」ですが
(マンガではダミッポスという青年がやっていますが)
これは色々な実験がなされていますが、一般的には
まずありえない事象のようです。

歴史考証うるさい方はお勧めできない作品ですが
一般的な戦争物として1巻でまとまったおもしろい話です。

焔の眼 押切蓮介

第二次世界大戦時の日本を舞台にした作品です。
架空の国家ショルゴールに敗戦してしまった日本
敗戦国である日本はショルゴールにより奴隷同然の扱いをうけている
そこで育った少女と最強の格闘家の物語となります。

この押切先生の作品に共通することですが
人間のくずを書くのが非常に優れています

敗戦国という周りどこを見渡しても心休まることのない世界でさらに上下関係を作り
内輪もめを繰り返し、悲惨な世界

かたや勝利国のショルゴールでも貧富の差があり
そこでも行われる醜い人間模様

人間本能むき出しの世界が味わえる名作です。
5巻で完結するため非常に読みやすく、話もきれいにまとまっています。

ぼくらの 鬼頭莫宏

簡単に説明すると
ある日偶然から世界を救うためのロボットに乗り込むことになってしまった
少年少女たちの話です

簡単に書くとよくあるロボットものの設定で
ロボット自体もかなり独特のデザインであまり面白くなさそうに見えますが
非常にお勧めの作品となります。

まず基本部分お設定の複線の出し方と、その回収の仕方が非常にすばらしく
だんだんとなぞが解けていく様が非常に読み応えがあります

また、搭乗者の少年少女のキャラクターが変に大人びていたり
まんがっぽくなっていることもなく
非常にリアルキャラクター設定で
マンガの世界に引き込んでいきます

ロボットものが読みたい方よりも
青春ものを読みたい人にお勧めの作品です。

秘密の花園結社リスペクター 松田洋子

2000年前後にSPAで連載していた風刺漫画です

SPAに載っていただけあって芸能人ネタが多いです
当時の芸能人のゴシップや時事ネタを皮肉るようにほめていくというネタなのですが
はなからほとんどほめていないというなんとも中途半端な作風でした
今では古本でしか売っていないのですが
当時のゴシップに興味のある方でもあまりお勧めできるレベルではありませんが

当時まず生き残れないと思われていた
篠原涼子、デビィ夫人などが馬鹿にされていたり

当時話題になった野村沙知代がもちあげられているのが
なかなか楽しいです。

HACHI-東京23宮ー 西義之

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所で人気を博した西先生による
ジャンプらしいバトルマンガです。

連載早々から東京中が悪魔にのっとられ
タイトルからも想像がつくように東京23区を順に攻略していくようなストーリーですが
見事にわずか3区で打ち切りにあっています。

しょっぱなからかなり風呂敷をひろげていますが
広げた風呂敷の半分もとじれていません

バトル、恋愛、オカルトなどさまざまな要素をといれようとして
かなり盛り上がりを見せているのですが
以前のヒットから余裕をかましてしまったのか
かなり出し惜しみしてそののまま終わってしまった感があります。

やはりジャンプは厳しいですね・・・・・

ばのてん! 河添太一

その場のテンション略して「ばのてん」という意味のタイトルです
タイトルのとおり勢いだけだったり
かわいさだけで押し切ろうとしたり
本当にその場のテンションで楽しむギャグマンガです。

主人公の三人組の
何も考えたないワガママ娘
まじめな男
天然巨乳

ギャグマンガとしてほどほどのバランスは取っているものの
あまりギャグマンガをしておらず
なんともいえないポジションのマンガです
絵は少々あれてますがそれなりに楽しめるマンガです
おそらく現段階では新品は手に入らないともいます。

風評破壊天使ラブキュリ 大和田秀樹

ガンダムさん、ムダヅモなき改革などで有名大和田先生による
ふたりはプリキュアをぱくった作品となります。

ぱくったといっても雰囲気以外は関係なく
東北大震災のときあふれていたデマ情報が流れていたときの話を
大和田節でばっさり切りこむ風刺漫画です。
管理爽快な作品で1巻完結のためお勧めです。

藤代さん系 湯木のじん

地味なオンナの子が気になるイケメンとラブラブという
少女のマンガのテンプレのような作品です。

私は段背印青で面白くもなんともありませんでした。

フリオチ 三三

お笑いの中でもハガキ職人にフォーカスを当てたギャグマンガです。

よくあるお笑い漫画のようにお笑いの基本を説明して
そこから本題にいこうする間もなくそのまま打ち切りとなりました

漫画内で架空のラジオ「男はオモロNIGHT」という設定で
お題を出して実際に読者から応募するという
よくある漫画雑誌の裏の投稿コーナーの延長のような売出しもあり
ほどほどに続きそうな雰囲気はありましたが

残念ながら絵がひどく話し自体もかなり微妙でした

ちなみに私はこの投稿で掲載者のみもらえる
オモナイステッカーを持っています
まったく自慢できないですが・・・・・・

 

鬼灯の冷徹 江口夏見

地獄の日常をテーマにしたギャグマンガです
テイストとしては聖お兄さんににています

完走を一言で言うと女性がすきそうな作品です

私には全く会いませんでした

覇王大系リューナイト 伊東岳彦

同名アニメからのコミカライズになるマンガです。
王道ファンタジーからちょっとロボットテイストを足した作品です
80年代のアニメの代表作「魔神英雄伝ワタル」を連想されるといいと思います。

騎士を目指す熱血系主人公
天然お姫様
汚い忍者
真面目なプリースト
がめつい商人
とぼけた賢者
等等、キャラクターの設定はベタベタですが、だからこそ熱いです。
アニメが元なのでマンガ版だと前半はともかく後半かなり飛ばしていくので
少々物足たりない感じがありますが王道ファンタジーを愉しみたいなら
納得の完成度です。

はだしのゲン 中沢啓治

広島への原爆投下を扱ったドキュメンタリー作品です。
ドキュメンタリーとは書きましたがもちろんフィクションも混じっています。
この作品は作者の中沢さんの体験談に基づいて構成されています。
残念ながら現在作者の中沢さんは肺がんにより2012年に死去しております。
偶然ではありますが私の誕生日になくなっています(どうでもいい)

さて作品自体ですが、戦争の悲惨さと、その状況にも負けずにたくましく、かつコミカルに描かれています
扱っているテーマがテーマだけに現在の通常の出版では取り扱えない表現も多々出てきます。
序盤の原爆投下前から、当時の戦争の思想教育に始まり、原爆投下の地獄絵図
その後も生き抜くために、皆手を汚していたこと、戦後安定してきたように見えて
その後にも深く影響していた思想。日本にも蔓延していた麻薬・・・・

そういった思いテーマを扱う作品ですが、主人公のゲンのキャラクターで
わかりやすく、楽しく見せてくれます。

是非日本人であれば全員読んでほしい作品です。

ビン 〜孫子異伝〜 星野 浩字

古今の名将に影響を与えた書・『孫子兵法』。それを著した「孫子」と呼ばれる男は2人いるのだ。一人は『孫子兵法』を著した孫武。もう一人の「孫子」は名を孫臏という。群雄が割拠する戦国時代の真っ最中にあった紀元前360年頃の中国。顔に墨を入れ、膝の骨を抜かれた異形の軍師・孫臏はその乱世を駆け抜けてゆく。
というスタートで始まる孫氏の物語です。
史実をも基にしたフィクションです。
孫氏といえば兵法で有名なことが真っ先に浮かぶと思いますが
その名の通り戦略で敵を倒していく戦争マンガです。
戦術に関する魅力と孫氏兵法をわかりやすく書いてあるのが魅力ですが
そのほかにもオッパイが良く出てくるのでそれも魅力のひとつです。
三国志が好きな方であれば買って損はないでしょう
孫氏だけに・・・・

ふっわり!どんぱっち 澤井啓夫

過去に説明のしにくいマンガはたくさんありましたがこれほど説明のむずかしいマンガはないです。

ギャグマンガなのか、ほのぼのマンガなのか・・・

とりあえず昔にはやったギャグマンガボボボーボボーボボのパラレル世界でのマンガです。
ちなみにあんまり面白くないです。

ブラブラバンバン 柏木ハルコ

今回のマンガは音楽マンガです
高校のブラスバンドをテーマにした作品です。

ヒロインが音楽で興奮すると性的にも興奮してしまう設定で
みんなで脱がないように四苦八苦していき
その中で高校生らしい青春がある
ラブコメと音楽ネタの二本で話が進んでいきます。

最終巻ではそれなりに話が解決します
5巻でほどほどに盛り上がるので
ほどほどにお勧めの一品です

しかも実写映画化しているこの作品ですが
パッケージを見る限りでは面白くなさそうです。