幻影少年 万乗大智

簡単に作品を説明すると。
人の心に、入り込める不思議な能力をもったサトワ少年の一話完結型の人情ものの作品だ。

全六巻と現在も現役の万乗先生作品全部から考えれば、特別売れている作品でもない部類にはいるが、私はこの作品を読むごとに毎回涙してしまう。

話はどちらかといえばありきたりな人情ものだが万乗先生独特のせりふ回しや、勢いによってどうしても涙なくして読むことが難しい。もし今連載しているアグレッサーの検索からたまたまこのブログにたどり着いた方がいるのであれば、一度この作品を試してみてほしい。
おそらくDANDOを超える名作として読むにあたいするだろう。

ゴリせん~パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師~ 酒井大輔

タイトルの通り、よくマンガや映画などで、一番最初に殺される体育教師が実は最強だったらというギャグマンガです。1,2巻ぐらいで早々にネタ切れになるかと思いきや、7巻も続き、非常に楽しめた作品となります。

タイトルの通り、パニック物の設定から、バトルもの、ホラーもの、心霊もの、さらには恋愛ものとお約束の展開を最強の体育教師が夢想していくのは、爽快でした。
2,3話目以降は、すべて落ちが読めているにもかかわらず、7巻も続いて入るところが、ゴリせんのキャラの良さを証明しているかと思います。

こちら葛飾区亀有公園前派出所 196 秋本治

ご存じこち亀の196巻についてのレビューとなります。
こち亀は201巻まで刊行されましたが、後半については、評判がよくなかったとよく言われてしますが、この196巻は324Pの大容量版です、ちなみに100巻前の96巻は187Pとなります。掲載本数も17本あります。

ただ、この巻非常におもしろくないです、どの話も薄く、べつにこち亀でなくてもいいような話ばかりです。コマ一個一個も小さく読みにくくなっています。
掲載最後の話など、大阪のパンを紹介するだけの話です。

かなりお勧めできない一巻となります。

彼女ガチャ 吉宗

ガチャガチャから女性が出てきて、その女性は必ずこちらを愛してくれるそんな都合のいいガチャガチャが現実に合ったらという、ある意味恋愛物のオムニバス作品となります。総巻数は全8巻となります。
読む前はタイトルから男にとって都合のいいフィクションかなと思って読み始めましたが、上記の設定にもかかわらず、一方的に男有利でもなく女有利でもなくバランスの取れた索引となっております。話も単純にハッピーエンドになるもの、ただ不幸になるもの、逆境をうまく跳ね返すもの、意外な展開であっと思える展開など、かなりバラエティー豊かに楽しませてくれます。ちょっと残念なのが、1話当たりのページ数が少なく、1話で内面描写の掘り下げがたりない話も多くみられました、前後編や、複数話にまたがる作品もあるため、あっさり読みたい方から、がっつり読みたい方まで楽しめる作品になっています。

ケンシロウによろしく 8 ジャスミン・ギュ

幼き頃の復讐を果たすため、ケンシロウになり切った主人公が指圧で様々人を幸せにするギャグマンガです。

この8巻で最終巻となりますが、本作品6巻から実質二部となっており、そこから急激に勢いが減り、そのまま打ち切りになったような流れです。
一部がメインストーリーの幼き頃の復讐へんで、第二部がよくわからない適役がでてきてその対決のような展開かと思いきや、あんまりよく戦っていないという、本当によくわからない展開でした。特にこの最終巻では、前回7巻で雷に打たれたところからのヒキの続きで、最初7巻のラストが思い出せないぐらいわけのわからん展開からスタートします。
また、最終回に向けての折り畳みがなんともよくわからず、おそらくこの作品の一番の敗因は凶一というキャラクターの出来が悪かったことにあると思われます。
この敵役が徐々に正体を現していくが最初は謎だらけというところからスタートしていくのですが、本当によくわからないた、ついていけない人も多かったのではと思われます。極端な話全ての設定を理解したうえでも、特に魅力的ではなく、なんとも中途半端な展開でした。

ともあれ最終回2話前からの折り畳みはすごく、最終的には大団円のきれいな終わり方をします。全8巻という適度な量も含め名作としても完結が出ている作品です。

キン肉マン

本日はマンガのレビューではありません。
マンガをあまり読まない人でも名前ぐらいは聞いたことがあるともいます。
80年代に大流行し現在でもその続編が連載を続けており
幅広く愛されているマンガとなります。
私も非常に大好きで今でも愛読しています。
なぜこんなにキン肉マンが愛されているか
様々な理由がありますが
その一番はキン肉マン自身のキャラクターだと私は考えます。

当時流行していた漫画、北斗の拳、DORAGONBOLL
銀牙、魁!!男塾、聖闘士星矢等
どれも主人公は強く、勇気があり、愛されるみんなのヒーローでした
そんな中でキン肉マンは弱く、臆病でみんなから嫌われていた落ちこぼれでした
皆強いものにあこがれる気持ちはありますが
そんなに強い人ばかりではありません
むしろマンガを読んでいた多くの人は
弱く臆病で人気もないそんなキン肉マンであったと思います
そんなキン肉マンが友達のためにがんばって強くなっていく
そして強くなっても臆病な気持ちは消えず
弱いけれどもがんばっていく、そんなキャラクターを見ていて
自然と応援して逆に現実の自分も応援してもらえる
そんなところがこの作品が今でも愛されている理由なのだと思います

私も弱い少年からおっさんになりましたが
弱い気持ちは今でも残っています
それでもキン肉マンのようなヒーロー追いかけて今日もがんばっています。

 

ガゴゼ アントンシク

マンガのレビューです
ストーリーはガゴゼという化け物の親玉が
敵の罠にはまり力を失い途方にくれる物語です。
ジャンルとしては妖怪モノといえばいいのでしょうか
ぱっとストーリーを書きましたが
ストーリーを仮に全部書いたとしても
作品の魅力を伝えることができません

他作品のレビューではキャラがいいとか、ストーリーがいいとか
絵がうまいとか色々具体的に書いていますが
この作品でいえば雰囲気だけです

キャラクターの内面もうまく書ききれていない
絵も荒い、ストーリーも色々複線を回収できずにめちゃくちゃです

ただなんとも言えない雰囲気があり
最後までついつい読んでしまい
何も思い出せないけど何か忘れられない作品です。

高台家の人々 森本 梢子

ごくせん、でかわんこ等の実写化作品を多数書かれている森本先生のラブコメ作品です
当然のようにこの作品も映画化しております。

ストーリーは平凡なOLの主人公が
イケメン、金持ち、天才と付き合って行く話しで
女子マンガのテンプレートのような黄金率作品です。
この作品独自の方向性としては
そのイケメンが人の心を読める
かついやでも人嗜好が頭に入ってきてしまう一族の生まれなのです

キャラクターはどれも魅力的で非常にお勧めの作品です

ちなみのこの作品全6巻で5巻で主人公が結婚するのですが
6巻はかなり蛇足です・・・・・

巨悪学園 永沢うどん

長沢 克泰先生とやきうどんのうどん先生によるギャグマンガです

舞台はこの世の悪が集まっている謎の学園
あるエージェントが潜入捜査するところから物が立ちは始まります
でてくるキャラクター達はみな高校生
15~18歳のはずなのですがまったく見えない見た目の悪党達
圧倒的スケールの悪党達
悪を暴きにきたはずの主人公は生き延びるだけで精一杯
長沢 克泰先生のシリアルな画風と
うどん先生によるダイナミックな世界感
相当お勧めのギャグマンガです

ただ、残念ながらこの作品を最後にうどん先生は
マンガ界から足を洗ってしまっているようです
非常に残念ですが最後の作品になる可能性が高いです
お勧めの作品です。

薫の秘話 松田 洋子

天才松田洋子先生によるニートを題材にしたギャグマンガです

主人公はタイトルどおりの薫という名前で
40代、無職、童貞というヤクマン休の男
その境遇にいたったのも何か同情する利用ガあるわけでもなく
ただただ、クズがクズらしく生きて回りに迷惑をかけ続ける・・・

そんなどうしようもない話なのになぜか笑えるコミカルな展開
ギャグマンガなので特になにか展開があるわけではなく
ただただ最後までどうしようもないくずっぷりを続ける
この作品2000年の作品ですがどの時代もニートっているんですね

キューティーハニー対デビルマンレディー 永井豪&ダイナミックプロ

名作キューティーハニーとデビルマンレディーのコラボ作品です

ストーリーはとくあるコラボ作品と同じで敵を追いかけていたら
同じ事件でからみあってちょっと小競り合いの後に
お互い協力しあうやつです

ファンだったら買いですがそれ以外の人はそんなに面白いものでもありません

肉萬 ゆでたまご

ゆでたまご先生によるキン肉マン29周年の記念本です

キン肉マンの歴史、談の芸能人のコメント、漫画家の応募超人がのっていたりと
ファンしか興味のない一冊です。

メインはウォーズマンの若い頃の短編と
キン肉マンの結婚式の短編だけがメインなのですが
現在ではどちらもキン肉マン37巻にのっているので
価値はほぼ皆無です。

一応短編の感想を

ウォーズマンビギンズ

ウォーズマン誕生秘話です。
出生からロビンマスクの弟子になるまでが描かれています。
ウォーズマンファンにお勧めの一本です。

キン肉マンの結婚式の巻

タイトルの結婚式はそんなになく
メインとしてはキン肉マンが大王になる前に
正義超人のメインメンバーとお別れ会を行う話です。
ブロッケンジュニアVSキン肉マンが読めるのはここだけです。

神さまの言うとおり 藤村緋二

映画化もした有名作品です。

突然教室で始まるデスゲーム
優勝報酬は神になることができるという設定で
世界中の高校生が神の試練に強制的に挑まされます

以前に今際の国アリスでも話しましたが
デスゲームものはゲームの方向性が様々あり
この作品では主に肉体系のデスゲームが取り扱われています
ですので、基本的に強敵は筋力のある人間という
かなりマッチョな展開で進んでいきますが
この作品の魅力はゲームのビジュアルが非常に独創的であること
だるま、鬼、小便小僧、妖怪軍団と不思議な世界観が売りです。

また、もう一点売りになっているのは各キャラクターです
デスゲームものには珍しく頭を使う競技少ないために
インテリ系のキャラクターがほとんどおらず
熱血系のキャラクターが非常に多いです
この今までのデスゲームと一線画した世界観が
非常に大きなブームになったのでは思います

ちなみにこの作品5巻で一回完結し
神さまの言うとおり弐という形で仕切りなおしされています
大人の都合による仕切りなおしですので
気にせず連続して読むことがお勧めです

黒博物館ゴーストアンドレディ 藤田和日郎

うしおととら、からくりサーカスなどで有名な藤田先生による
黒博物館シリーズの作品です

ストーリーは実際に存在するクリミア戦争でみつかった
銃弾同士がぶつかりつぶれた銃弾を博物館でみることから始まります。
この銃弾はなぜできたのかという思い出話を紐解いていくと
これもまた実在の人物ナイチンゲールがでてきます
そのナイチンゲールにとりついた幽霊その二人(?)の物語
タイトルどおりゴーストアンドレディとなるのです

話としては非常に面白いのですが
この作者の特徴で女性のプロポーションが
全てマネキンのようなスタイルをしており
かつ主要女性がし少年漫画にでてくる女性ばかりですので
少年マンガが苦手な方は避けたほうが無難です

告白~コンフェッション~  かわぐちかいじ

原作がカイジやアカギで有名な福本先生によるサスペンス物です

ストーリーは雪山で遭難した2人の男性
一人の男が氏を覚悟し過去の告白を始める
だがその後助かる兆しが見えてきて
男は告白のこと後悔する

二人の男性による心理のシーソーゲームが楽しめる作品です
冊数も1巻で完結しておりさっと楽しめる一品です

ある程度オチは読みやすい内容になるので
ある意味安心して読むことができます。