彼女ガチャ 吉宗

ガチャガチャから女性が出てきて、その女性は必ずこちらを愛してくれるそんな都合のいいガチャガチャが現実に合ったらという、ある意味恋愛物のオムニバス作品となります。総巻数は全8巻となります。
読む前はタイトルから男にとって都合のいいフィクションかなと思って読み始めましたが、上記の設定にもかかわらず、一方的に男有利でもなく女有利でもなくバランスの取れた索引となっております。話も単純にハッピーエンドになるもの、ただ不幸になるもの、逆境をうまく跳ね返すもの、意外な展開であっと思える展開など、かなりバラエティー豊かに楽しませてくれます。ちょっと残念なのが、1話当たりのページ数が少なく、1話で内面描写の掘り下げがたりない話も多くみられました、前後編や、複数話にまたがる作品もあるため、あっさり読みたい方から、がっつり読みたい方まで楽しめる作品になっています。

江戸前の旬 66 さとう 輝 九十九 森 

銀座で寿司を営む柳寿司の3代目が日々営業行う、人情もの寿司物語、30年近い連載を続けているが、そこまで有名ではない長寿作品です。
この作品の面白いところは、何点かありますが特に注目いただきたい点は長寿連載ですが、連載中の都市の流れ方が現実の年齢とリンクしており、実際にマンガの中のキャラクターが成長しているとともに、当時の時代背景を思い出させるのが非常に魅力的です。

この66巻は2012年当時に掲載された作品が収録されていますが、その中で一番注目する話は「サンマの握りずし」でしょう。ご存じのとおり、現在2023年の秋には、サンマは不漁かつ、他国でもサンマの需要が上がっており、価格上昇とともに、市場に回るサンマの品質も非常に悪くなっています。50巻でもサンマの話があり、どちらでも、安く人気のある魚として扱われていますが、現状のサンマの状況が続くと、サンマは世間に見向きもされない魚に代わっていくでしょう。この巻ででてくる、イワシももとは大衆魚でしたが、年々価格が上がり品質が落ちてきていると聞きます。イワシは種類が多いため一概にわかりにくくなっていますが、サンマは現時点では種類がないと思っていますが、そのうちサンマに似た魚がサンマとして店先に並ぶ日も遠くはないのかもしれません。

エスパー魔美(5)藤子・F・不二雄

ドラえもんで有名な藤子・F・不二雄の作品エスパー魔美です。
主人公の女子中学生が急に蝶野力に目覚めそれを正しい方向に使っていこうとする作品
パッと考えると今でこそすごい人気が出そうな設定だがリメイクの話は全く聞いたことがない
一応2002年にNHKで実写ドラマ化されているが、今こそネットフリックスあたりでリメイクをしてくれないかと思う。ロリコン志向の強い現代で非常に刺さる作品となるだろう。
それとも流石に中学生のヌードモデル設定が厳しいのだろうか?

この巻でも、他の巻同様に一話完結型の、起承転結のはっきりした作品が掲載されている。
藤子・F・不二雄らしく、ある程度勧善懲悪で、きれいに話がまとまった作品ばかりだ。
その中で今回の巻で一番気になる話は一番最後に掲載されている「サマードッグ」という話が心に残る。簡単にいうと野良犬問題に対して、超能力で立ち向かうという、昭和で大きく社会問題になった事件で、他の漫画でも似たような話をよく見かける。
そして、どの漫画でもほとんど同じような落ちなのだが、個別の問題は解決するが、この社会問題自体はとめることができなかったという落ちである。このエスパー魔美でも同じような落ちで終わるのだが、現実には環境省のデータでは、野良犬の駆除件数は、昭和後半から平成にかけて大幅に減少をしている。こういった様々なメディアで問題定義された結果が実を結んだのであろう、もちろんゼロになることはないが、すでに大きく改善されている、こいった歴史の動きを見るうえでも今こそ読んでほしい昭和の名作といえるだろう。

ケンシロウによろしく 8 ジャスミン・ギュ

幼き頃の復讐を果たすため、ケンシロウになり切った主人公が指圧で様々人を幸せにするギャグマンガです。

この8巻で最終巻となりますが、本作品6巻から実質二部となっており、そこから急激に勢いが減り、そのまま打ち切りになったような流れです。
一部がメインストーリーの幼き頃の復讐へんで、第二部がよくわからない適役がでてきてその対決のような展開かと思いきや、あんまりよく戦っていないという、本当によくわからない展開でした。特にこの最終巻では、前回7巻で雷に打たれたところからのヒキの続きで、最初7巻のラストが思い出せないぐらいわけのわからん展開からスタートします。
また、最終回に向けての折り畳みがなんともよくわからず、おそらくこの作品の一番の敗因は凶一というキャラクターの出来が悪かったことにあると思われます。
この敵役が徐々に正体を現していくが最初は謎だらけというところからスタートしていくのですが、本当によくわからないた、ついていけない人も多かったのではと思われます。極端な話全ての設定を理解したうえでも、特に魅力的ではなく、なんとも中途半端な展開でした。

ともあれ最終回2話前からの折り畳みはすごく、最終的には大団円のきれいな終わり方をします。全8巻という適度な量も含め名作としても完結が出ている作品です。

残念女幹部ブラックジェネラルさん 11 jin

ヒーローものの悪の女幹部が敵のヒーローに惚れ、ひたすら追い回すという逆マンガです。
ここ10年ぐらいではやっているラブコメの物で、美女から一方的に求愛を受けるが、主人公が乗り気でないというパターンです。
一昔前でスト、男性側がアプローチをかけるが一般的でしたが、ここ最近は、女性からアプローチをかけるパターンが多いですね。現実世界の読み手が恋に臆病なのが合わられてリル風潮ですね。この作品もそういった読者を考慮して、女性陣側から男性にアプローチしている人ばかりでいわいるチョロい女性陣がほとんどです。

今回の巻では、長くても前編後編のみの話で、この巻だけで楽しめるショート系の話がメインとなります。多くの話はいつも通りの展開ですが、注目すべき話としては、秘書*ボスの関係性が大分前進し、かなり距離が近づく話が何篇かあります。
先述のとおり、ボスからアプローチでなく、秘書からのアプローチが多くこの作品の魅力があふれています。

そしてもう一つ、主人公のジェネラルさんとブレイブマンの恋の関係が11巻ずっと動かなった関係が、大分一挙に進むことになります。作者のあとがきには、ちゃんと終わらせることができるのかと書かれていますが、折りたたみに入っているのかと思うほどの進展でした。

こちら葛飾区亀有公園前派出所 186 秋本治

こち亀にについては基本の説明う八日と思いますので、こち亀を知っている人前提で本巻の感想を記載させていただきます。

こちらは、2012年の話が掲載されております。

具体的な掲載テーマは以下となります。
「ボーカロイド」「河童橋」「えんぴつ戦争」「卒業」「ゴルフ」「2012年ロンドンオリンピック」「旧車」となります。

一個一個の話をピックアップさせていただきます。

・ボーカロイド
一時期認知度があがり、紅白にもボーカロイドがにて作曲した曲が出場するようになった2024年に改めてみるとより一層面白い話でした、こち亀の瀬系に入れ込むためそのままボーカロイドの話にせず、演歌ロイドとして、古い世代に迎合するするツールとして、話を進めましたが、現実的には広い世代ではなく、新しい世代にしか受け入れラテていないように感じます。ただ、実際の現場においては、作詞 作曲はパソコンを使って作られるのが当たり前で、手作業ではどんどんつくれていなくなり、新しいミュージシャンもPCのいわいる打ち込み音源というものが主流になっていくのかと改めて思わされた話でした。

・かっぱ橋
浅草の河童橋の話について触れらていました、私も実際に行ったことがあり、様々な業者向け、観光向けの様々な料理器具が並んでおり、非常に感銘を受けました。その時買った、刃になっており、黄身白身を簡単にかき混ぜることのできる卵のかき混ぜ棒、電動でかき氷を作れる機械、特殊な盛り付け皿は、5年以上愛用している製品となります。そういった単純な品揃えプラス、河童橋名物の食品サンプルに話がおよび、小さいころの見た食品サンプルの話しにもつなげ、私の子供心にひもづけさせられました。
食品サンプルではおいしそうに思ったのに、実際目の前に運ばれると、そう見えず、しょぼく見えるという、人生そういものだとしてあきらめていった、捨てていった希望を思い知らされる、ある意味非常にノスタルジーな話でした。

・えんぴつ戦争
こち亀独特の昔のゲームを懐かしむ話ですが、この手の話の時に、毎回悪目立ちした両津が全方位的になるボコられるという話、両津だからしょうがないという話なのだが、これをやられる側はたまらないという、これもいろんな意味でノスタルジーな作品でした。

・卒業
この連載がされていた当時、アイドルグループでアイドル引退することを卒業と呼び、卒業イベントと呼び、様々なイベントが」おこなわれていた中で、その波に乗っかた話でした。当時の流行に乗っただけの話ですが、当時適当に追い出される空気を非常に思い出されました。

・ゴルフ
こち亀らしくゴルフの話でも、おっさん世代と若い世代からの両面から見た、ゴルフの話が演じられました。ゴルフはおじさんのスポーツで若い人のゴルフばなれが進んだのでいるのですが、じゃあ、若い人n思うゴルフってどうなのよって話です。ただ勝てばいいというのうが、今回のこち亀の若い人の意見だけど、私としては、しょせん遊びだから、勝っても負けてもでほどほどでやるのが一番かと思う、なんでおじさんになるとゴルフするのという質問があるけど、おじさんが、1日ぐらいかけて、ゆっくり遊べるゲームってゴルフぐらいしかないんだよね、おじさん集まってスマブラやるのも寒いし、一日飲み続けることもできないし、ほどほどのんで、ほどほど体動かして、ほどほどゲームして、時間がかかるゲームってゴルフぐらいしかないんだすよね。

・2012年ロンドンオリンピック
これは、こち亀でお約束のオリンピック男の日暮の話です、毎回のことですが、オリンピックと関係の話が進み、基本のギャグマンガの起承転結にひもづいた作品です。個人的には、いつものお約束的になりすぎて、今回の日暮はいまいちな感じでした。

・旧車
最後は旧車の話ですね、流行の車がだんだん変わってきて、車の平均的な形状変わってきているという話ですね。私は、かっこいい形状というと流線型のとんがった形を、かっこいいと思ってしまうが、昔といえばセダン車のカクカクした車が流行だった、現在の流行だと丸っこい車が主力のように思われるが、これからさらに違う流行に進んでいくのだろうか?最近の車のCMで昔風のアニメっぽいCMがあったが、そもそも最近の世代は車をもたず、カーシェアが主流のため、買う世代でいうと氷河期世代と呼ばれる世代が車を買う最後の世代難ではないだろうか。そんなことを考えさせられる車世代のギャップに触れた話でした。