満州アヘンスクワッド 15 鹿子 門馬司

中国でのアヘン販売を巡る闇の戦いを描いた物語です。

この巻では上海編の後半戦、遂にホンパンのボスと勇のとの直接対決に入ります。仲間が集まる中でボスの直接対決につながる非常に見ごたえのある一巻です。
この作品かなり人が人がポンポン死ぬので、あの出方でさっと死ぬんだとびっくりさせられます。次の巻ではだれが死ぬか、ストーリーがどう展開するか予測がつきません。

オフスプリングス 鹿賀ミツル

一時期流行したゾンビ系の、パニックホラー作品となります。子供のみに感染するウイルスのパンデミックにより混乱に陥った世界での作品となります。

この作品は、ゾンビのように感染者が単純に攻撃性を高めるだけでなく、様々な特殊り能力を持って人を襲う、超能力系の作品に発展させようと動くのですが、能力が何とも微妙で、かつキャラクターもあまり魅力がなく、グダグダな感じで話が進んでいきます。ラストも広げた風呂敷を回収しきれず、中途半端に話が終わっていきます。同じ作者の前作「超人類6」と比べても物足りない作品となっています。この作者の作品すべて読んでいますが、だんだん先細りしていく感じが悲しいです。あと、画力があんまり成長しないなと・・・・・

#真相をお話しします 2 結城真一郎  もりとおる 

オムニバス形式で最後にあっと驚くミステリ作品となります。

この巻で掲載されているのは、リモート飲み会、精子提供とおまけでのソロキャンの話が掲載されています。

リモート飲み会については、話としてまとまっているのものの、序盤でのヒントになる部分が出てくる部分で違和感を感じさせる部分が、漫画では伝わりにくく、最後の落ちをも見てもピンとこなかった部分が残念でした、おそらく実写ドラマになるとその部分が非常に良くなるのではと、リモート飲み会あるあるの違和感を漫画で伝えるのは限界があるなと・・・・

精子提供については、トリックとして非常に面白い話なのですが、出てくる人物の心情とくに子供の心情が淡泊すぎて、物語の盛り上がりに欠けました、親をそこまで探しもとめる追及力があるのに、見つけた後の感動みたいなものもなく、いったい何のために探したのやらと、メイントリックの部分以外がおろそかになっているのが、残念でした。

1巻に比べると物足りなさを感じる2巻です、オムニバス形式なので、この巻を飛ばすのも一つの選択かと。

未来人サイジョー 2 首都青雲編 いましろ たかし

60代の老人が自分が生まれる前後の年にタイムスリップするという非常にレアなタイムスリップ物の第二巻です、

作者の年齢も考えると、本人の人生を元に作製されているでろうため、時代背景がリアルさをにじませ非常に世界観がリアルとなっています。現在の人気漫画を露骨にパクって先取を狙うが、そこまで大ヒットにさせず、ほどほどで終わらせるところが作者の小市民的な人柄を伺わせます。

この巻では、漫画という部分よりは性処理という部分に焦点があてられ、かっこいい出会いを求めるものも、結局ソープに落ち着かせるところがなんともリアルなダメ青春が描かれているとことろも好感が持てます。

こんなタイムスリップ物があってもいいじゃないかという作品です。

彼女ガチャ 吉宗

ガチャガチャから女性が出てきて、その女性は必ずこちらを愛してくれるそんな都合のいいガチャガチャが現実に合ったらという、ある意味恋愛物のオムニバス作品となります。総巻数は全8巻となります。
読む前はタイトルから男にとって都合のいいフィクションかなと思って読み始めましたが、上記の設定にもかかわらず、一方的に男有利でもなく女有利でもなくバランスの取れた索引となっております。話も単純にハッピーエンドになるもの、ただ不幸になるもの、逆境をうまく跳ね返すもの、意外な展開であっと思える展開など、かなりバラエティー豊かに楽しませてくれます。ちょっと残念なのが、1話当たりのページ数が少なく、1話で内面描写の掘り下げがたりない話も多くみられました、前後編や、複数話にまたがる作品もあるため、あっさり読みたい方から、がっつり読みたい方まで楽しめる作品になっています。

江戸前の旬 66 さとう 輝 九十九 森 

銀座で寿司を営む柳寿司の3代目が日々営業行う、人情もの寿司物語、30年近い連載を続けているが、そこまで有名ではない長寿作品です。
この作品の面白いところは、何点かありますが特に注目いただきたい点は長寿連載ですが、連載中の都市の流れ方が現実の年齢とリンクしており、実際にマンガの中のキャラクターが成長しているとともに、当時の時代背景を思い出させるのが非常に魅力的です。

この66巻は2012年当時に掲載された作品が収録されていますが、その中で一番注目する話は「サンマの握りずし」でしょう。ご存じのとおり、現在2023年の秋には、サンマは不漁かつ、他国でもサンマの需要が上がっており、価格上昇とともに、市場に回るサンマの品質も非常に悪くなっています。50巻でもサンマの話があり、どちらでも、安く人気のある魚として扱われていますが、現状のサンマの状況が続くと、サンマは世間に見向きもされない魚に代わっていくでしょう。この巻ででてくる、イワシももとは大衆魚でしたが、年々価格が上がり品質が落ちてきていると聞きます。イワシは種類が多いため一概にわかりにくくなっていますが、サンマは現時点では種類がないと思っていますが、そのうちサンマに似た魚がサンマとして店先に並ぶ日も遠くはないのかもしれません。

エスパー魔美(5)藤子・F・不二雄

ドラえもんで有名な藤子・F・不二雄の作品エスパー魔美です。
主人公の女子中学生が急に蝶野力に目覚めそれを正しい方向に使っていこうとする作品
パッと考えると今でこそすごい人気が出そうな設定だがリメイクの話は全く聞いたことがない
一応2002年にNHKで実写ドラマ化されているが、今こそネットフリックスあたりでリメイクをしてくれないかと思う。ロリコン志向の強い現代で非常に刺さる作品となるだろう。
それとも流石に中学生のヌードモデル設定が厳しいのだろうか?

この巻でも、他の巻同様に一話完結型の、起承転結のはっきりした作品が掲載されている。
藤子・F・不二雄らしく、ある程度勧善懲悪で、きれいに話がまとまった作品ばかりだ。
その中で今回の巻で一番気になる話は一番最後に掲載されている「サマードッグ」という話が心に残る。簡単にいうと野良犬問題に対して、超能力で立ち向かうという、昭和で大きく社会問題になった事件で、他の漫画でも似たような話をよく見かける。
そして、どの漫画でもほとんど同じような落ちなのだが、個別の問題は解決するが、この社会問題自体はとめることができなかったという落ちである。このエスパー魔美でも同じような落ちで終わるのだが、現実には環境省のデータでは、野良犬の駆除件数は、昭和後半から平成にかけて大幅に減少をしている。こういった様々なメディアで問題定義された結果が実を結んだのであろう、もちろんゼロになることはないが、すでに大きく改善されている、こいった歴史の動きを見るうえでも今こそ読んでほしい昭和の名作といえるだろう。

ケンシロウによろしく 8 ジャスミン・ギュ

幼き頃の復讐を果たすため、ケンシロウになり切った主人公が指圧で様々人を幸せにするギャグマンガです。

この8巻で最終巻となりますが、本作品6巻から実質二部となっており、そこから急激に勢いが減り、そのまま打ち切りになったような流れです。
一部がメインストーリーの幼き頃の復讐へんで、第二部がよくわからない適役がでてきてその対決のような展開かと思いきや、あんまりよく戦っていないという、本当によくわからない展開でした。特にこの最終巻では、前回7巻で雷に打たれたところからのヒキの続きで、最初7巻のラストが思い出せないぐらいわけのわからん展開からスタートします。
また、最終回に向けての折り畳みがなんともよくわからず、おそらくこの作品の一番の敗因は凶一というキャラクターの出来が悪かったことにあると思われます。
この敵役が徐々に正体を現していくが最初は謎だらけというところからスタートしていくのですが、本当によくわからないた、ついていけない人も多かったのではと思われます。極端な話全ての設定を理解したうえでも、特に魅力的ではなく、なんとも中途半端な展開でした。

ともあれ最終回2話前からの折り畳みはすごく、最終的には大団円のきれいな終わり方をします。全8巻という適度な量も含め名作としても完結が出ている作品です。

残念女幹部ブラックジェネラルさん 11 jin

ヒーローものの悪の女幹部が敵のヒーローに惚れ、ひたすら追い回すという逆マンガです。
ここ10年ぐらいではやっているラブコメの物で、美女から一方的に求愛を受けるが、主人公が乗り気でないというパターンです。
一昔前でスト、男性側がアプローチをかけるが一般的でしたが、ここ最近は、女性からアプローチをかけるパターンが多いですね。現実世界の読み手が恋に臆病なのが合わられてリル風潮ですね。この作品もそういった読者を考慮して、女性陣側から男性にアプローチしている人ばかりでいわいるチョロい女性陣がほとんどです。

今回の巻では、長くても前編後編のみの話で、この巻だけで楽しめるショート系の話がメインとなります。多くの話はいつも通りの展開ですが、注目すべき話としては、秘書*ボスの関係性が大分前進し、かなり距離が近づく話が何篇かあります。
先述のとおり、ボスからアプローチでなく、秘書からのアプローチが多くこの作品の魅力があふれています。

そしてもう一つ、主人公のジェネラルさんとブレイブマンの恋の関係が11巻ずっと動かなった関係が、大分一挙に進むことになります。作者のあとがきには、ちゃんと終わらせることができるのかと書かれていますが、折りたたみに入っているのかと思うほどの進展でした。

こちら葛飾区亀有公園前派出所 186 秋本治

こち亀にについては基本の説明う八日と思いますので、こち亀を知っている人前提で本巻の感想を記載させていただきます。

こちらは、2012年の話が掲載されております。

具体的な掲載テーマは以下となります。
「ボーカロイド」「河童橋」「えんぴつ戦争」「卒業」「ゴルフ」「2012年ロンドンオリンピック」「旧車」となります。

一個一個の話をピックアップさせていただきます。

・ボーカロイド
一時期認知度があがり、紅白にもボーカロイドがにて作曲した曲が出場するようになった2024年に改めてみるとより一層面白い話でした、こち亀の瀬系に入れ込むためそのままボーカロイドの話にせず、演歌ロイドとして、古い世代に迎合するするツールとして、話を進めましたが、現実的には広い世代ではなく、新しい世代にしか受け入れラテていないように感じます。ただ、実際の現場においては、作詞 作曲はパソコンを使って作られるのが当たり前で、手作業ではどんどんつくれていなくなり、新しいミュージシャンもPCのいわいる打ち込み音源というものが主流になっていくのかと改めて思わされた話でした。

・かっぱ橋
浅草の河童橋の話について触れらていました、私も実際に行ったことがあり、様々な業者向け、観光向けの様々な料理器具が並んでおり、非常に感銘を受けました。その時買った、刃になっており、黄身白身を簡単にかき混ぜることのできる卵のかき混ぜ棒、電動でかき氷を作れる機械、特殊な盛り付け皿は、5年以上愛用している製品となります。そういった単純な品揃えプラス、河童橋名物の食品サンプルに話がおよび、小さいころの見た食品サンプルの話しにもつなげ、私の子供心にひもづけさせられました。
食品サンプルではおいしそうに思ったのに、実際目の前に運ばれると、そう見えず、しょぼく見えるという、人生そういものだとしてあきらめていった、捨てていった希望を思い知らされる、ある意味非常にノスタルジーな話でした。

・えんぴつ戦争
こち亀独特の昔のゲームを懐かしむ話ですが、この手の話の時に、毎回悪目立ちした両津が全方位的になるボコられるという話、両津だからしょうがないという話なのだが、これをやられる側はたまらないという、これもいろんな意味でノスタルジーな作品でした。

・卒業
この連載がされていた当時、アイドルグループでアイドル引退することを卒業と呼び、卒業イベントと呼び、様々なイベントが」おこなわれていた中で、その波に乗っかた話でした。当時の流行に乗っただけの話ですが、当時適当に追い出される空気を非常に思い出されました。

・ゴルフ
こち亀らしくゴルフの話でも、おっさん世代と若い世代からの両面から見た、ゴルフの話が演じられました。ゴルフはおじさんのスポーツで若い人のゴルフばなれが進んだのでいるのですが、じゃあ、若い人n思うゴルフってどうなのよって話です。ただ勝てばいいというのうが、今回のこち亀の若い人の意見だけど、私としては、しょせん遊びだから、勝っても負けてもでほどほどでやるのが一番かと思う、なんでおじさんになるとゴルフするのという質問があるけど、おじさんが、1日ぐらいかけて、ゆっくり遊べるゲームってゴルフぐらいしかないんだよね、おじさん集まってスマブラやるのも寒いし、一日飲み続けることもできないし、ほどほどのんで、ほどほど体動かして、ほどほどゲームして、時間がかかるゲームってゴルフぐらいしかないんだすよね。

・2012年ロンドンオリンピック
これは、こち亀でお約束のオリンピック男の日暮の話です、毎回のことですが、オリンピックと関係の話が進み、基本のギャグマンガの起承転結にひもづいた作品です。個人的には、いつものお約束的になりすぎて、今回の日暮はいまいちな感じでした。

・旧車
最後は旧車の話ですね、流行の車がだんだん変わってきて、車の平均的な形状変わってきているという話ですね。私は、かっこいい形状というと流線型のとんがった形を、かっこいいと思ってしまうが、昔といえばセダン車のカクカクした車が流行だった、現在の流行だと丸っこい車が主力のように思われるが、これからさらに違う流行に進んでいくのだろうか?最近の車のCMで昔風のアニメっぽいCMがあったが、そもそも最近の世代は車をもたず、カーシェアが主流のため、買う世代でいうと氷河期世代と呼ばれる世代が車を買う最後の世代難ではないだろうか。そんなことを考えさせられる車世代のギャップに触れた話でした。

メモ書き

だいぶ昔に私が席を置いていたのですが
ブラック企業のお手本のような会社でした

まず、お約束の家族経営の会社
10名前後の会社でまさに将軍様のごとくやりたいほうだいの社長
よく朝から晩まで社員を、どなっています
ちゃんとした指導であれば、怒鳴り続けるのも
100%悪いことでもないかもしれませんが
怒鳴っている内容の話をよく聞くと、
何を言っているかさっぱりわからない話ばかり
話すごとに矛盾するのは当たり前で
ひどいときになると一回の話で何回も矛盾する
さらにいっている事も基本思い付きで
聞くに堪えない話が多いです

一言でいうと、この会社は社長の言いなりの奴隷工場
私がいたわずかな期間で
製作チームが、まともな時間に帰宅しているのを、見たことはありませんでした
朝会社に来ると男も女もイスでおねんね、当然の残業代もなしです

そして教育業界を売りにしている会社なのに
社内教育がほぼ皆無、適当に教育して適当にやらして
失敗させて怒鳴りつける、まるで洗脳、実質洗脳

入社面接も独特で今もやっているかはわかりませんが
面接人数が3人いて面接を開始してからバラバラと登場してきて
同じ質問を3回連続で質問する
自分のときたまたまかとおもったが
誰の時でもそうしていました

面接と書きましたが、私がいたときには3ヶ月で2,3人会社を辞めていました
今でもたまにリクルートのサイトを見ると
毎年3,4名採用しているのに
ここ10年ぐらい社員がまったく増えていないというお約束の状況
以前に社員の写真を見たときは2人の社員を除いて全員入れ代わっていました
ここ数年は、新入社員0のようです

とまあボロクソにかきましたが
それでも会社として経営が成り立っているのは
社長がある一定の顧客を自分で開拓し関係を継続している
そして残っている社員も同様に自分ありの顧客を持っている
とても立派なものである。

とはいっても社長はその見返りを受けているだろうが
その下の社員はくそみたいな待遇でこき使われている。


そうとう仕事をがんばっているので
若いうちに転職してよそも知ったほうがいいと思うのですが
30半ばを超えてそろそろ取り返しが付かなくなっている頃では・・・・

新しく入ろうとしてる人が、このブログを読んで思い直してくれることを祈る
この会社に新卒で入るのは、時間の無駄です。

イチゴーキ!操縦中 林聖二

色々ありまして2年ぶりのアップです。

地元がジャパンを書いた林先生の、ギャグマンガです。
主人公がとある事故でロボットに勝手に改造され、日常を送るドタバタコメディです。
よくあるパターンのギャグマンガですね。
残念ながらこの作品は、わずかで二巻で打ち切りという悲しい作品です。

この漫画で一番の注目点は、学園ギャグマンガというありきたりな設定です。
学園マンガというのは、時の流れや、設定などをどのように決めるのかがどなたも丁寧にやっているケースが多いです。例えばきっちりシーズンネタをやったり、実際の時の流れと違っても、ちゃんと順番にやったり、1年を何回もグルグル回していたり、「それでも町は廻っている」という作品のように、掲載順番はめちゃくちゃだが、実際にちゃんと詳細な時が刻まれていたりと、様々な手法があるのが特徴ですが、

おそらく打ち切りが決まったか、リーチがかかったであろう、11話から展開がとにかくめちゃくちゃになる。ブッコワレギャグマンガにふさわしい無茶苦茶っぷりだ。
ギャグマンガ好きの人は、最終巻の2巻だけでも是非見ていただきたい。


ぱいどん TEZUKA2020

最近知ったのですが、現在手塚治虫がもし生きていたらどんなマンガを描くだろう
というテーマをもとに、AIと人間のコラボレーションによって手塚治虫っぽい漫画を作る企画がいつの間にかできていた。

無料で公開しているので、さあどんももんかと呼んでみたところ
つまらなくはないが、別に手塚治虫の漫画かというと、そうでもないなといった感想

絵柄は、確かに手塚治虫っぽいのだが、ちょっと違う・・・・・
コマ割りとかも 手塚治虫っぽい のだが、勢いが違う・・・・・
生前に書いていた作品だよと言って見せられたら、ちょっと駄作だなーぐらいの感想・・・

何より、おそらく手塚治虫が生きていたら、たぶん死ぬ時より作風が変わっていただろうから
同じような作品の段階でちょっと違うなーと思ってしまう

正直余計なことやったなというプロジェクトだった・・・・

M-1

先日ネットフリックスにあったので久しぶりにMー1を見た。
やはりM-1に出るだけあって、どれも面白いネタばかりだったのだが
M-1全体ですごい不満があるのだが、昔からM-1は、ネタの最中に急に審査員の顔がアップになることが多々ある。
あれは、すごいテンションさがるからやめてほしい、せめてワイプにしてほしい

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

久しぶりのブログ更新です。今回のブログは表題のネタバレありのためご注意を。

前々からクソという評判で有名なドラゴンクエストの映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」がネットフリックスに上がっていたので、邦画デビルマンもやや楽しめたハードルゆるゆるの私としては、本格的なクソ映画に出会えるかと、楽しみに早速見てみることしました。

感想を結論から書くと非常に面白く、事前の評判からは裏切られる形となった。具体的な欠点で上げられそうなものでいうと、大作邦画特有の有名俳優を声優として起用しておりちょっと演技力に疑問を感じたものぐらいが、その演技力の低さも邦画デビルマンの演技力と比べ、聞くに堪えないレベルのものではなく、本職の声優に比べるとちょっと低いなというレベルで、及第点の内容。それ以外は、十分楽しめる内容になっていた。

映画の魅力を淡々と描いていってもいいのだが、この映画アンチが結構多いように思うので、この映画のレビューでよく否定されている内容について逆説的に私の感想を書いていってみよう。主にネットのレビューでみられた欠点としては「説明が足りなさすぎる」「大事なシーンがカットされすぎている」「落ちがひどい・・・」の3点だろうか。

説明が足りなすぎるという点についてだが、そもそも、映画で細かい設定がちゃんと説明されている映画なんてあったのだろうか?この突っ込みをしている人は、映画を見慣れていないのではないだろうか?例えば、大作で有名なスターウォーズだが細かい説明は、ほとんどされていない、むしろスターウォーズの魅力はそこにあるとみている人もいる、変にめんどくさい説明を省き、パッと見て内容を理解させることで感動を優先しているのだ、また説明が足りないという言葉には、ドラゴンクエストVをやったことがない人には、説明が足りないという文句に聞こえる、そもそもこの映画はドラゴンクエストVをやったことがある人に見せる前提になっている映画なので、もともと見ていない人はターゲットになっていないだろう。あと仮に見てなくても、そこは想像力で補うのが普通だ、想像力の欠落したアホは、自分がアホであることを恥じずに文句をつける、どの業界でもクレーマーはいるものだ。

さて、次のよく言われていたのが「大事なシーンがカットされすぎている」さてこれに関してもよく映画を見ていないのかなと思われる内容である、ドラゴンクエストVの内容をすべて網羅して2時間に収めることはまず不可能だ、であれば3部作などにして、ちゃんとやるべきだという意見もあるが、大型作品を3部作にすると当たった時にでかいのだが、途中でこけてしまうこともあるし、連作の場合、後半に行くほど売り上げが落ちるリスクもあるため、簡単には踏み込むことができない、そもそもカットしたシーンをピックアップしたところでそれほど面白いとも思えない、例えばルラムーン草を探すところをダラダラやって面白いものだろうか、他にも仲間モンスターを増やしたとしても、面白さが増えるかといえばそんなこともないだろう、例えばポケモンのアニメをみると、主力のポケモンは限られておりガヤガヤ出演量が増えてもただ見にくくなってしまうだけだ。

抽出したシーンに関しても文句を言っている方もいるようだが、ドラゴンクエストVのメインテーマは「世代交代」というものがある、となれば必然的に重要かつメインになるシーンは「パパスの死亡」「結婚」「石化」この3シーンになるだろう、これに関してちゃんとピックアップしており、そして今回ゲーム上のラスボスをゲマにしているが、パパスの仇という意味でゲマをラスボスを置いたのはシンプルにわかりやすい構造であったかと思う、実際にゲームのストーリーもゲマを倒した後は、その裏で暗躍していたやつを倒していくという話のながれのため、世界を救うという壮大な物語に進んではいくが、実際自分とは直接関係ないやつを倒しに行くという、感情的にどんどん冷めていくという流れなっている。また、本映画における結婚シーンは、よくドラゴンンクエストVを理解した流れになっていると思う、ドラゴンクエストVといえば、ビアンカかフローラのいずれかの好きな方と結婚できるという、当時非常に斬新なストーリーとなっていたのだが、選べるといえば、聞こえはいいがビアンカを選ぶのが当たり前で、フローラを選ぶのは、人にあらずというような流れにあった、ビアンカは専用のイベントがあるのに、フローラは専用イベントが実質存在しないのだから(PSはわずかにあるがSFCの時はゼロ)当然といえば当然かもしれない、俳優の山田孝之もフローラを選ぶ奴はありえないと発言している。ちなみに私は、見た目からフローラを選択した、またゲーム上ビアンカよりフローラを選んだ方がゲームとして有利になる。そういった背景がある中で、本当はビアンカが好きだったという演出を出すのは、本当はみんなビアンカが好きなんだろうという、プレイした人たちの心情を読んだ上のいい流れであったと思う。

さて最後にして最大の注目点「落ちがひどい・・・」とあるが、これに対して批判している人多くの意見として、「ドラゴンクエストを侮辱された」というものだ、これは映画上のラスボスのコンピュータウイルスがゲームなんかやってないで大人になれよとう趣旨の発言をしゲーム世界を壊そうとしてくるシーンをうけ、この映画のテーマがゲーム否定のように受け取っている人が多くいるということなのだが、この意見をしている人の脳みそは腐っているのだろうか?その発言は、適役の発言なのだから、映画のテーマは、その発言を受けた後の主人公側の発言のドラゴンクエストはゲームだけどこの感動は本物だという趣旨の発言が映画のテーマとして受け止めるのが当然ではないだろうが、これを見てドラゴンクエストを侮辱されたと感じる人は、警察物の映画で敵のボスが麻薬密売組織の親玉だったら、その作品は、麻薬販売を推奨している映画と受け取るのだろうか?一般的に映画のテーマは、主人公側の意見がテーマとして使われているもので、悪役の意見は主張を際立たせるための反論に過ぎないということが理解できないのだろうか?それとも大好きなゲームを否定されたことで頭に血が上って正常な判断がつかなくなってしまったのだろうか、なんとも哀れなことである。そして、その上で、この映画のテーマを「ドラゴンクエストはゲーム以上のなにかだ」と受け止めると実にドラクエ愛に満ちた映画であるとかっじることができる。ただ、私も思ったこととしては、ラストシーンは、ゲーム上のラスボスであるミルドラースを倒した後にいれてもいいかなとは思った、映画上のラスボスはゲマであるがこの映画を見ている人の9割近くはドラゴンクエストVをプレイしたことがあると思わるので、先入観として、ラスボスはミルドラースと刷り込まれているので、ラスボスを倒さぬまま終わってしまったと消化不良に感じてしまった人も多いのではないのだろうか。一応オープニングでもミルドラースの封じ方のような話が出てきているので、ゴールは倒すことでなく封印することという風には印象付けているので、あくまでゲームをモチーフとした映画と割り切ってみることができないとどうしてもボヤっとした印象になってしまう人は多いだろう。

ここまで、落ちを読んでから改めて見る人はいないだろうが、もしこれからこの映画を見る人はあくまでゲームと映画は別物と割り切ってみてほしい。視点を変えれば同じものも全く違う見え方えと変わるだろう。まさに見る人によって異なる「ユアストーリー」がこの映画だ。